経営者なら知っておくべき会計・税法用語をランダムに集めてみました。
短い言葉で端的に説明します。かなり省略していますので、詳細はお尋ね下さい。
貸借対照表
バランスシート ビーエス(BS)といいます。
ある時点(通常期末)の会社の資産状況と負債状況を表した表です。
損益計算書
ピーエル(PL)といいます。プロフィットとロス(利益と損失)の表です。
一定期間(月や年間)の売上・経費・利益を表します。
キャッシュフロー計算書
CS(Cash Flow Statement)又はCFといいます。
現金の出入りをあらわす収支計算書です。
どのようにお金が増えたか、減ったかを見る表です。
益金・損金(えききん・そんきん)
税理士が使う税法用語。益金は利益算入、損金は経費算入のことですが、
税法独自の考え方があるので、損益計算書上の利益と法人税法上の利益(所得といいます)は必ずしも一致しません。
実効税率
会社の所得に対して、おおよそ法人税などがどれくらいかかっているか算定した税率。
31.33%~32.34%。
均等割り
会社に利益が出ても出なくても、かかる税金です。場所代のようなもの。
東京都の場合、最低7万円です。資本金が増えると高くなります。
補助金・助成金
補助金は、期間限定の公募期間があり、助成金は年間通じていつでも申請できます。
どちらも返済不要のお金です。
役員報酬
役員報酬は年間通じて変動できません。今期はもうかったから期末に役員に賞与を出そうとしても、損益計算書上の経費になっても法人税法上の経費「損金」にはなりません。
減価償却
モノを買った場合、モノの価値が続く期間に分けて損金にすることです。その価値の期間は税務署が決めています。
繰越欠損金
会社に赤字が出た場合、その赤字を繰り越して、翌年の利益から差し引くことができます。繰り越せる期間は翌9年です。
債務超過
資産よりも負債が多い会社のことです。貸借対照表の純資産の部がマイナス表示になっています。
ストックオプション
給料の代わりに、将来の会社の価値を株式で与えること。
ベンチャー企業が人材を確保するために利用することが多いです。
源泉徴収その1
従業員に給料を支払う場合、会社が所得税を差し引いて給料を支払います。
このことを源泉徴収するといいます。
この差し引く所得税のことを「所得税」「源泉所得税」「源泉徴収税」といいますが意味は同じです。
源泉徴収その2
会社が個人事業主に外注費を支払う場合、会社が所得税を差し引いて外注費を支払います。
しかし、個人事業主だからといって必ず源泉徴収しないといけないわけではなく、デザイナーや作家など限定されています。
時価
実勢価格、市場価格、合理的に算定された価額、再調達価額、正味実現可能価額、割引現在価値、所得税法上の時価、法人税法上の時価、相続税法上の時価、純資産価額、類似業種比準価額、配当還元方式・・・時と場合と人により姿が変わります。
消費税の計算方法
お客様から預かった消費税(仮受消費税といいます)から、仕入れや経費として支払った消費税(仮払消費税といいます)を差し引いて支払います。通常、決算後1年分をまとめて計算して支払いますが、年に数回分けて支払うこともあります。
会社設立時に資本金を1千万円未満にしておくと、通常2年間は消費税が免税されます。
デット・エクイティ・スワップ(DES)
社長借入金を資本金に振り替える手法で債務超過を解消することが可能。デスです。