事業を行う場合、必要な資金の全額を自分で用意するのは難しいものです。しかし、会社設立前後で実績もない会社に民間の金融機関はプロパーで融資はしてくれません。
融資を頼るのは公的な金融機関である日本政策金融公庫と地方公共団体による融資の斡旋です。会社を設立すると、殆んどのお客様が公的融資を利用されます。
融資を受けるのは、少しのポイントさえ間違えなければ、決して難しくはありません。
融資を受けるには、事業計画も重要にになってきます。当事務所では豊富な融資実績を基に、事業計画の作成もお手伝いいたしますので、ご相談下さい。
日本政策金融公庫
利率 | 銀行等と同水準 |
保証人 | 原則として代表者以外の第三者の保証が必要だが、創業融資の場合、無担保・無保証の制度あり |
手間 | 融資申込後、通常一度の面談で融資の可否が決まるため、手間は比較的少ない |
貸出までの期間 | 通常一度の面談で決まるため、比較的短期間で融資を受けることが可能 |
経営相談 | 経営相談等は特にない |
東京都23区融資制度
利率 |
公庫融資よりも低い場合が多いが、信用保証料が別途かかる |
保証人 | 原則として代表者のみ 信用保証協会を利用 |
手間 | 区→金融機関→信用保証協会等順次手続を経るため、手間がかかるケースがある |
貸出までの期間 | 上記のような手続を経るため、貸出までに時間がかかる |
経営相談 | 融資申し込みの際に、経営相談を受けることが必須の場合がある |
信用格付けとは?
銀行など各金融機関は、貸出先企業の決算書などに基づき、格付ランクを決定しています。
そのランクによって、融資条件や取引方針が決まり、一般的には格付が上位のほうが有利な条件で取引できると言われています。
信用格付の仕組み
金融機関では信用格付システムにより企業の財務内容を分析して、それぞれの企業への融資可否を判断しています。
財務状況上、どのような点が問題視されているか、どの点を評価しているのかをまずは自社分析してみましょう。
信用格付のランク概要
信用格付は「貸出の可否」「貸出枠」「金利」を決め、企業にとっての利害に大きく関与するものです。
格付けには10種類程度のランクがあり、5つの区分に分けられ、金融機関は「格付ランク」と「貸出金利」を連動させ貸倒れリスクに対応しているのです。
ランク | 区分 | 概要 |
A~C | 正常先 | 財務内容は概ね良好である |
CD | 要注意先 | 業績が低調で不安定な債務者 |
D | 破綻懸念先 | 経営破綻ではないが経営難である |
DE |
実質懸念先 | 深刻な経営難の状態にある |
E | 破綻先 | 経営破綻の事実が発生している |