超過累進税率について

こんにちは、渋谷の税理士事務所、リブロス総合会計事務所のスタッフNです。先週関東は梅雨入りし、真夏までもう少しといったところでしょうか。季節の変わり目にあたり、風邪も流行っているようなので、くれぐれも体調にはお気をつけください!

 

話題をガラッと変えて、今回は所得税のお話です。

給料から天引きされる大きなものとして所得税があります。

日本は超過累進税率というのを採用しており、所得が多くなるにしたがって、段階的に高くなるようになっています。

 

それは具体的にどのくらいの税率なのかというと、平成27年分以降は5%-45%の範囲で課税されます。

最高税率がかかる人にとっては45%も取られることにとても不満かと思いますが、驚くべきことに最高税率が75%の時代もありました。

それに住民税も加わることを考えると・・

恐ろしい時代ですよね。

 

この超過累進税率を採用する大きな目的として、富を一部の階層に集中させずに国民全体に広く分配し、社会不安を軽減させるというものがあります。昔のように課税を強化すれば、さらに社会不安が軽減できそうですが、それは所得の高い人の労働意欲を減らしてしまうことや、有能な人材の国外流出など様々な弊害も出てきてしまいます。

果たして今の税率がバランスがとれているのか、まだまだ議論の余地はありそうです。

 

今後も税制改正で税率は変更されていく可能性もありますので、是非注目してみてください!