金融機関との取引に必須!資金繰り表の作成と活用

こんにちは。リブロス総合会計事務所のスタッフYです。

 

今回は、金融機関から融資を受ける際に必要となる資金繰り表の作成とその活用について、いくつかポイントをご紹介します。

 

1)資金繰り表とは

資金繰り表とは、特定期間における現金の収入と支出を明確に示すツールです。

※通常は将来の特定期間を指します。

 

 

貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)では、その時点での残高はわかりますが

期中の現金の動きを読み取ることはできません。

 

そのため、金融機関は融資の審査において

資金繰り表を参考に、借り手の財務状況、資金管理能力や返済能力を確認し融資の可否を判断します。

 

2)資金繰り表作成時のポイント

資金繰り表の作成において、特に注意すべき点と対処の方法は以下の通りです。

 

・過度に楽観的な収入予測

事業の未来を明るく見すぎて、現実と乖離した収入予測をすることがあります。

これを避けるためには、過去の実績や業界の平均を基にした現実的な予測を立てることが重要です。

 

・見落としやすい隠れた支出

予期せぬ支出や忘れがちな経費もしっかりと計上する必要があります。

例えば、緊急時の資金や設備の修理・メンテナンス費用など、日常的には目立たないが重要な支出を見落とさないようにしましょう。

 

・不十分な借入金の返済計画

借入金の返済計画を立てる際には、将来のキャッシュフローを慎重に考慮することが大切です。

返済計画が現実的でないと、後に資金繰りに大きな問題が生じる可能性があります。

 

3)資金繰り表の更新の重要性

資金繰り表は一度作成したら終わりではありません。

市場の変化や事業の進展に応じて定期的に数値を見直し、必要に応じて調整することが重要です。

習慣化された資金繰り表の作成は、企業や個人にとって資金管理の基本的な一環となり、将来の成功に向けての強力な道具となります。

 

皆さんがこれらの情報を活用し、より安定した財務基盤を築くことができることを願っています。

資金繰り表は単なる書類ではなく、事業の成長と安定を支える強力なツールです。

弊事務所は皆様の事業発展をサポートして参ります。